研究課題
基盤研究(C)
生体内プロテオフォームを大規模に解析するトップダウンプロテオミクスは、質量分析を用いてインタクトタンパク質の化学構造解析を実施する。しかし現在利用可能な質量分析装置の性能では、50 kDaを超える高分子量プロテオフォームの構造解析は一般に困難な状況にある。そこで本研究では、目的分子量領域のタンパク質成分を選択的に迅速回収できる独自開発のゲル電気泳動法と、タンパク質を50 kDa以下のサイズに断片化してから化学構造解析をおこなうミドルダウン質量分析のアプローチを組みあわせ、生体サンプルに含まれる高分子量プロテオフォーム成分の大規模解析を可能にするミドルダウンプロテオミクス法を新たに開発する。