研究課題
基盤研究(C)
本研究では、希少放線菌Actinoplanes missouriensisが形成する胞子嚢が休眠状態から覚醒し、栄養増殖に至る分子メカニズムの全容解明を目的としている。A. missouriensisの胞子が覚醒して栄養増殖を開始するまでには『胞子嚢開裂による放出』、『水中遊走による移動』、『運動の停止と発芽』という多段階の過程が存在する。それぞれの過程では、環境の変化を感知してそれを細胞内へ伝達し応答する機構が存在するはずである。その分子機構の解明は、休眠と覚醒という細胞の根本的現象の理解につながる重要な学術的知見である。