研究課題
基盤研究(C)
動物を用いた化学物質の毒性試験は規制される傾向にある.そこで,環境汚染物質の動物試験の代替として,世界経済協力機構(OECD)が急性及び慢性生態毒性試験におけるモデル生物として認定した,ミミズの体腔細胞を用いた重金属毒性試験法が次世代法として研究されている.しかし,現状は細胞株(無限増殖し不死化した細胞)が樹立されていないため,1)毎回細胞を採取する必要がある,2)採取細胞数の再現性が低い,3)体腔細胞は微生物汚染が発生しやすい,という欠点があり普及するには至っていない.そこで,ミミズ細胞株を樹立し,細胞を用いた土壌汚染物質評価法の実現を目指す.