研究課題
基盤研究(C)
生体触媒である酵素の示す高い物質変換能と柔軟な分子認識能、優れた立体選択性という3つの特徴を活かし、酵素の作用により生じるジエノラートと酵素の形成する反応場を活かし、立体選択的な炭素-炭素結合の形成や不斉炭素骨格の構築を可能にする生体触媒反応を開発する。すなわち、酵素の活性部位や近傍のアミノ酸残基の形成する不斉反応場でのジエノラートと求電子剤の反応が、立体選択的に炭素-炭素結合を形成し、不斉炭素骨格を構築する。立体構造と反応機構に基づき、酵素の活性部位や近傍のアミノ酸残基を最適化する。適切に設計した基質を用い、優れた収率や不斉収率を達成する。