研究課題
基盤研究(C)
植物二次代謝物(植物特化代謝物)の植物自身に対する生理機能は十分に理解されていない。ゴマ植物では、セサミン等のリグナン類は種子に局在し、登熟過程で高蓄積し、発芽後数日でセサミン等が酸化・配糖化を受け、急激に代謝変化する。油糧作物であるゴマ種子中の油脂の増減と、脂溶性リグナン類の増減の相関から、脂溶性リグナン類は脂質の貯蔵や代謝と密接に関連していると考えた。そこで、本研究では、ゴマの脂溶性リグナン類により阻害活性を示すリパーゼを明らかにし、それらと脂質代謝の関係を分子レベルで明らかにすることにより、他の植物におけるリグナン類による発芽阻害活性を理解する足掛かりを作る。