研究課題
基盤研究(C)
哺乳動物を用いた動物実験廃止の動きは機能性食品分野にも広がっている.それに伴い,動物倫理問題のない無脊椎動物を用いた評価系が注目されている.なかでもカイコは,体サイズが大きく薬物投与や解剖がしやすい,薬物の体内動態がヒトに近いことなどから,代替動物としての優位性が高い.カイコに高糖質食を与えると,高血糖,中性脂肪蓄積といった,ヒトの糖・脂質代謝異常に似た病態が発現し成長が抑制される.この高糖食カイコの成長促進およびに中性脂肪減少を指標に,糖・脂質代謝改善あるいは,抗肥満効果のある機能性食品素材の in vivo スクリーニング系を構築し,熊本大学が保有する約3000点の植物エキスを評価する.