• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

コラーゲンペプチドによる筋萎縮予防メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K05095
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関城西大学

研究代表者

君羅 好史  城西大学, 薬学部, 准教授 (00635443)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードコラーゲンペプチド / 筋萎縮 / ロコモティブシンドローム
研究開始時の研究の概要

本研究ではコラーゲ ンペプチドによる筋萎縮予防メカニズムを明らかにすることを目的とする。以下の手順で研究を進めることで、筋芽細胞内においてFoxファミリー転写因子とコラーゲンぺ プチドの相互作用を手がかりにコラーゲンペプチドの筋萎縮予防の分子機構の解明を試みる。
(1)デキサメタゾン誘発性筋萎縮に対するコラーゲンペプチドの影響
(2)FOXO1を介したコラーゲンペプチドによる筋萎縮予防メカニズムの解明
(3)筋萎縮関連遺伝子の転写活性調節に与えるコラーゲンペプチドの影響
本研究は筋組織障害予防・改善に対するコラーゲンペプチドの有効性についての理解につながる基礎研究として活用されることが期待される。

研究実績の概要

超高齢社会である我が国では、健康寿命の延伸が求められている。特にサルコペニア(加齢性筋減弱症)や不活動に伴う廃用性筋萎縮症患者の増加が健康寿命を縮める原因の一つとして問題となっていることから、筋組織障害を予防・改善することは社会的に求められる重要な課題である。そこで筋組織障害に対し予防・改善効果を示す成分の一つである「 コラーゲンペプチド 」に着目した。ヒト試験において、コラーゲンペプチドの摂取がサルコペニア患者の筋肉量を増加させたとする報告はあるが、コラーゲンペプチドが骨格筋の筋萎縮を予防するメカニズムについては未だ判然となっていない。本研究では、これまでの申請者の研究からFoxファミリー転写因子を中心とした核内転写因子を掲げ、コラーゲンペプチドによる筋萎縮予防のメカニズムの解明を試みる。
2023年度は、合成グルココルチコイドであるデキサメタゾン(DEX)によって誘発されるC2C12筋管細胞の萎縮に対するコラーゲンペプチドPro-Hypの効果を検討した。
C2C12細胞をDEX(10μM)に6日間暴露すると、筋管の直径が減少し、筋萎縮に関連する2つのユビキチンリガーゼ、atrogin-1とMuRF-1のmRNAとタンパク質レベルが上昇した。0.1mMのPro-Hypで処理すると、DEXによる筋管直径の減少が緩和され、同時にAkt、mTOR、Foxo3aのリン酸化が促進された。その結果、ユビキチンリガーゼであるatrogin-1とMuRF-1の発現上昇が抑制された。以上の結果から、Pro-Hypの添加がC2C12細胞のDEX誘発性筋萎縮に対して抑制することができる可能性を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の想定通り、DEX誘発性筋萎縮の細胞モデルに対して、コラーゲンペプチドPro-Hypが抑制的に働くことが示された。また、DEXによる筋萎縮シグナルに対してPro-Hypが抑制的に働くメカニズムの一端も解明することができた。

今後の研究の推進方策

Pro-HypがC2C12細胞のDEX誘発性筋萎縮に対して重要な役割を果たすことが明らかになったので、その抑制作用についてのメカニズム解析をさらに進める。具体的には、Pro-Hypによりリン酸化が亢進されたされたFoxo3aに着目し、Pro-Hypを添加した際の核内のFoxo3a量について検出し、Foxo3aの細胞内局在に与えるPro-Hypの影響について検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Preventive Effects of Collagen-Derived Dipeptide Prolyl-Hydroxyproline against Dexamethasone-Induced Muscle Atrophy in Mouse C2C12 Skeletal Myotubes2023

    • 著者名/発表者名
      Kimira Yoshifumi、Osawa Konosuke、Osawa Yoshihiro、Mano Hiroshi
    • 雑誌名

      Biomolecules

      巻: 13 号: 11 ページ: 1617-1617

    • DOI

      10.3390/biom13111617

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] C2C12を用いたデキサメタゾン誘導性筋萎縮に対するコラーゲンジペプチドの作用2023

    • 著者名/発表者名
      大澤幸之助 , 君羅好史 , 佐藤嵩紘 , 坂本茉柚 , 大澤吉弘 , 真野博
    • 学会等名
      日本栄養・食糧学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] コラーゲンの機能と応用2023

    • 著者名/発表者名
      真野博、君羅好史
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      シーエムシー出版
    • ISBN
      9784781317601
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi