研究課題
基盤研究(C)
アミノ酸は、L体とD体の2種類のエナンチオマーが存在する。生体を構成するアミノ酸は、L体として存在し、D-アミノ酸は、D-アミノ酸酸化酵素によって酸化され、イミノ酸へと変換される。そのため、食品などから吸収されるD-アミノ酸はL-アミノ酸と比較して低濃度となるため、生体に対する影響の有無や程度は明らかでない。しかし近年、D-アミノ酸に特有の効果が示されて、化粧品や食品に使用される例が出てきた。そこで、本研究では、D-アミノ酸を多量に経口摂取し、D-アミノ酸として生体内で高濃度に達した場合、アミノ酸を材料として生成する神経伝達物質の質と量にどのような変化を与えるのかを明らかにする。