研究課題
基盤研究(C)
成熟脂肪細胞は、様々な生理活性物質を分泌することで全身の代謝機能を制御する。高齢時の2型糖尿病の発症は、老化による成熟脂肪細胞数の減少が一因と考えられている。従って、老化によって変化する脂肪細胞の分化制御機構を解明することは、高齢時2型糖尿病の予防に不可欠となる。老化によってビタミンB3の代謝反応が低下することはよく知られているが、脂肪細胞の分化に及ぼすビタミンB3代謝系の影響は未だ不明な点が多い。そこで、本研究では、ビタミンB3代謝系による脂肪細胞の分化制御メカニズムを解明し、食品成分によって脂肪細胞の成熟化を制御することで、高齢時2型糖尿病の発症を予防できるのかを証明する。