研究課題/領域番号 |
23K05131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
江藤 望 宮崎大学, 農学部, 准教授 (90232959)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 慢性ストレス / 老化細胞 / NK細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
老化細胞を個体から除去すると健康寿命を延伸できる。免疫系も老化細胞の除去に貢献しているが、慢性ストレスによって免疫機能が抑制されてしまう。しかしながら、ストレスによって老化細胞が蓄積する知見は少ない。そこで、本研究課題では、先ず、慢性ストレスによって老化細胞が蓄積する組織と時期を明らかにする。 また、我々は柑橘類の成分(β-クリプトキサンチン)が、NK細胞を賦活できることを見出して来た。そこで、慢性ストレスによって弱まったNK活性を食品成分によって快復させることで、老化細胞の蓄積抑制や、運動能力と学習・記憶能力の改善に繋がることを明らかにしていく。
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研究実績の概要 |
老化細胞を個体から除去すると健康寿命を延伸できる。免疫系も老化細胞の除去に貢献しているが、慢性ストレスによって免疫機能が抑制され てしまう。しかしながら、ストレスによって老化細胞が蓄積する知見は少ない。そこで、本研究課題では、先ず、慢性ストレスによって老化細 胞が蓄積する組織と時期を明らかにしたい。 また、我々は柑橘類の成分(β-クリプトキサンチン)が、NK細胞を賦活できることを見出して来た。そこで、慢性ストレスによって弱まったNK活性を食品成分によって快復させることで、老化細胞の蓄積抑制や、運動能力と学習・記憶能力の改善に繋がることを明らかにしていきたい。 昨年度は、先ず、物体位置認識テスト(OLT)と新奇物体認識テスト(NORT)に使用するオブジェクトの選定ができた。次いで、予測不能な慢性ストレス(CUS)を雄性のC57BL/6Nマウスに6週間与えた結果、OLTとNORTにて参照記憶が低下した。NK細胞の細胞傷害活性は有意に低下しており、老化細胞の除去能も低下していることが推測された。そして、海馬のCA1に老化細胞が蓄積していることを見出した。これは、参照記憶の低下と関連があることを強く示唆するものであった。しかし、CUSに認知能力を高めるような運動の要素があったため、より、明確な結果を得るために10日間の社会的敗北ストレスによる慢性ストレス負荷マウスモデルの実験を追加した。その結果、参照記憶が有意に低下するだけでなく、海馬のCA1領域に老化細胞が蓄積することを再確認出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
補助事業期間中の研究実施計画を4段階で策定したが、そのうち2段階を概ね終えた。
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今後の研究の推進方策 |
1. 慢性ストレス負荷期間中、β-クリプトキサンチン(BCX)を経口投与し、定期的に老化細胞の蓄積状況解析と運動能力試験・学習能力試験 を実施する。一定期間後に安楽死させ各組織の老化の程度をRT-qPCRで確認すると共に、NK細胞の浸潤を確認する。更に、脾臓由来NK細胞の細 胞傷害活性を測定し、NK活性が抑制されていないことを確認する。 2. 次いで、同様の実験をNK枯渇マウスモデルでも実施し、BCXの効果がキャンセルされることを確認する。本課題では慢性ストレスに起因する NK活性の低下をBCX摂食によって防げること、及び免疫監視を低下させないことで老化細胞の蓄積を防除できることを明らかにしたい。
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