研究課題
基盤研究(C)
アミロペクチンの枝は隣り合った鎖が二重螺旋構造を形成する。アミロペクチンの枝が長くなると螺旋が長くなり、螺旋をほどく(糊化する)ためにより高い温度が必要となる。また、螺旋が長くなると再会合(老化)しやすくなり、その結果、消化酵素によって消化されにくい構造になると考えられる。一方で、極端に短い枝が多いと可溶性のフィトグリコーゲンとなり、光合成産物の蓄積量が減少し、不稔や収量の激減につながる。「不稔にならず、種子に十分量の澱粉を蓄積できる最短のアミロペクチンの枝の長さは?」、「そのような澱粉を蓄積するためにはどのようなSSアイソザイムの組合せが必要か?」といった澱粉構造制御機構の詳細を明確にする。