研究課題
基盤研究(C)
植物は、サリチル酸 (SA) 等の免疫シグナル分子の内在量を最適化することで、免疫と生育のバランスを調整する。UGT76B1は、SAを含む免疫シグナル分子を不活化する配糖化酵素であり、免疫応答の強度の調節において重要な役割を担う。しかしながら、植物が如何にしてUGT76B1量を調節するかは不明である。これまでに我々は、非ステロイド性抗炎症薬Tenoxicam (TNX) が植物免疫応答を阻害し、かつUGT76B1の転写を誘導することを見出した。本研究では、植物におけるTNXの作用点を基点として解析を進め、UGT76B1転写制御を介した植物の免疫シグナル分子の代謝調節機構を明らかにする。