研究課題
基盤研究(C)
イネとコムギの塩害による収量低下の大きな原因は葉身の同化抑制である.本研究は葉身の同化塩耐性を①土壌から葉身に至る塩の移行経路の器官での塩集積による葉身への低塩移行性,②塩濃度に対する葉身の同化塩耐性の二つの機能から明らかにする.しかし,これら二つの機能を多様な品種,系統,遺伝型について斉一な条件で評価,比較することは極めて困難であるため同化機能と密接に関連した緑葉維持能力(Stay green)評価のためのリーフ(葉片)インキュベーション手法を改良・発展させ,イネとコムギの①葉身への低塩移行性と②葉身の同化塩耐性を効率的に比較,選抜するための新しい研究手法の開発をおこなう.