研究課題/領域番号 |
23K05188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安彦 友美 九州大学, 農学研究院, 助教 (00743882)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | タロイモ / 耐湿性 / 過湿土壌 / 地下水位 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国ではコメ需要の減少により、水田転換畑で持続可能な土地型利用作物の生産が推進されている。タロイモはイモ類のなかで珍しく湿地適応性を備えており、水田と畑の両環境で栽培可能な作物であり、湿潤な地域で栽培しやすい作物ととらえることができる。 国内ではタロイモ栽培は畑が主流であるが、適正な地下水位によりタロイモの芋肥大、ならびに質と量を向上できると考える。タロイモの根の耐湿性関連形質、分球(球茎・塊茎)の発達機構について生理学的に解明する。本研究では根菜農耕文化を支えてきたタロイモの過湿土壌への適応性を主軸とし、生産性と驚異的な繁殖能力について学術的な理解を目指す。
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研究実績の概要 |
タロイモはイモ類のなかで珍しく湿地適応性を備えており、水田と畑の両環境で栽培可能な作物である。国内ではタロイモ栽培は畑が主流であるが、乾燥害が起きることも少なくない。2023年度も国内で降雨に恵まれなかった間に、サトイモの乾燥害が発生したことが報告されており(日本農業新聞)、さらなるサトイモ栽培の指針の構築が必要とされている。そこで、本研究では異なる地下水位がタロイモの生産性と形質にどのような影響を及ぼすかを明らかにしている。 栽培環境条件を記録しながら、5月にタロイモを植え付けし、異なる地下水位で栽培したのちに、11月に収穫し、収量調査を行った。例年に比べて、タロイモの単収は低かったものの、地下水位の違いによる影響と品種の違いによる影響を解析することができた。さらなる栽培法の検討と形質に関する解析を進める必要があると考えられた。 また田畑に適応しているタロイモ遺伝資源を材料とし、タロイモの窒素吸収性を解析する予定であったが、今年度は進めることができなかったので次年度に進めたいと考えている。本研究では熱帯のタロイモを主食としている地域に赴き、伝統的な水田でのタロイモ栽培について現地調査を行い、実験にも取り入れたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験計画通りに概ね進んでいるが、一部遅れがある。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策に特に変更はないが、タロイモの遺伝資源を増やしながら進める予定である。MTAや研究機関間のやり取りを密にとりながら規則を遵守しながら進める。
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