研究課題
基盤研究(C)
我が国ではコメ需要の減少により、水田転換畑で持続可能な土地型利用作物の生産が推進されている。タロイモはイモ類のなかで珍しく湿地適応性を備えており、水田と畑の両環境で栽培可能な作物であり、湿潤な地域で栽培しやすい作物ととらえることができる。国内ではタロイモ栽培は畑が主流であるが、適正な地下水位によりタロイモの芋肥大、ならびに質と量を向上できると考える。タロイモの根の耐湿性関連形質、分球(球茎・塊茎)の発達機構について生理学的に解明する。本研究では根菜農耕文化を支えてきたタロイモの過湿土壌への適応性を主軸とし、生産性と驚異的な繁殖能力について学術的な理解を目指す。