研究課題
基盤研究(C)
サツマイモとバレイショでは、いもに蓄積したデンプンが貯蔵中に少しずつ糖に分解される糖化という現象が共通して見られる。糖化しやすさは品種によって異なり、サツマイモでは貯蔵による甘味の増加、バレイショではポテトチップス等の油加工での焦げによる品質低下に関与する農産物利用上重要な形質であるが、貯蔵による糖化の制御機構は不明である。本研究では、サツマイモとバレイショでそれぞれ糖化しやすさの異なる品種を用いて、糖化制御に関与する遺伝子領域(QTL)の特定、貯蔵中のデンプン分解関連酵素および糖代謝物質の経時的変動の定量などによって、いもの糖化制御機構を包括的に解明し、糖化制御DNAマーカーを開発する。