研究課題/領域番号 |
23K05201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
石川 葉子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, 上級研究員 (70502938)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バイオスティミュラント / ナノバブル / キャベツ / 非生物的ストレス / 日射利用効率 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、低温および栄養ストレス下の露地キャベツ栽培において、アミノ酸およびペプチド類などのバイオスティミュラント(BS)資材とナノバブル、正確にはウルトラファインバブル(UFB)の施用が収量と養分利用効率の向上にどの程度の効果があるのかを明らかにする。輸入が必要な肥料原料と異なり、BS資材もUFBも国内調達できる可能性が高く、これらの新たな資材を組み合わせて厳寒期における露地キャベツの減肥栽培が可能になれば、肥料原料の輸入削減を起点とした農業現場におけるエネルギー消費量の削減、さらには、わが国における農業の持続可能性向上に貢献することができる。
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研究実績の概要 |
本研究では、低温および栄養ストレス下の露地キャベツ栽培において、アミノ酸およびペプチド類などのバイオスティミュラント(BS)資材とナノバブル、正確にはウルトラファインバブル(UFB)の施用が収量と養分利用効率の向上にどの程度の効果があるのかを明らかにすることを目的とする。輸入が必要な肥料原料と異なり、BS資材もUFBも国内調達できる可能性があり、これらの新たな資材を組み合わせて厳寒期における露地キャベツの減肥栽培が可能になれば、肥料原料の輸入削減を起点とした農業現場におけるエネルギー消費量の削減、さらには、わが国における農業の持続可能性向上につながる。
令和5年度は、2種類のキャベツ栽培試験を行った。まず、9~12月の期間、秋冬どり作型での試験をビニルハウスで実施した。そこではBS資材とUFBを経時的に施用する区および施用しない無処理区を複数設定した。栽培中のキャベツの葉長と葉幅を経時的に測定し、収穫時に各部位の生体重と乾燥後の乾物重を測定するとともに、水耕養液の養液分析を行った。次に、中日本農業研究センターの圃場で5月どり作型での試験を11月から実施している。そこでは越冬のための処理として、厳寒期にはトンネル、べたがけといった資材で被覆を行った。その被覆する前と被覆資材撤去後、令和6年度4月中旬までの間に複数回、BS資材とUFBを施用する区および施用しない無処理区を複数設定した。これまでに生育調査を実施し、5月下旬に収穫調査を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上述したビニルハウス試験では市販種子を育苗して使用した。そのうち無施用区に供試した苗に異なる品種のものが混入していたことが結球後に判明し、追加試験の必要が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
5月どり作型の圃場試験については、予定どおり、年次反復を取得するための試験を令和6年度11月から実施する。令和6年度5月に取得する収量データとあわせて統計解析を実施し、BS資材とUFBがキャベツの収量および日射利用効率に与える影響を明らかにする。そして、ビニルハウス試験については追加試験に取り組み、結球重データを取得する。
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