研究課題/領域番号 |
23K05214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
八木 雅史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 上級研究員 (40391403)
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研究分担者 |
宇野 雄一 神戸大学, 農学研究科, 教授 (90304120)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | カーネーション / 開花制御 / 早生性 / 遺伝解析 |
研究開始時の研究の概要 |
園芸生産における早生性は収量を決定づける重要な形質である。カーネーションにおいても、優れた品質を維持しながら早生形質の品種改良が着実に進んできた。本研究では、これまでに明らかにした早晩性の制御に関係していると考えられるゲノム領域の詳細化や遺伝子の機能解析から、早晩性を制御する原因遺伝子を明らかにし、過去に育成された品種、系統の変異を解析することで、カーネーションの早生化がどのような遺伝子変異により進んできたか明らかにする。
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研究実績の概要 |
園芸生産における早生性は収量を決定づける重要な形質である。カーネーションにおいても、優れた品質を維持しながら早生形質の品種改良が着実に進んできた。本研究では、これまでに明らかにした早晩性の制御に関係していると考えられるゲノム領域の詳細化や遺伝子の機能解析から、早晩性を制御する原因遺伝子を明らかにし、過去に育成された品種、系統の変異を解析することで、カーネーションの早生化がどのような遺伝子変異により進んできたか明らかにする。 今年度は、公開された染色体レベルに収束したカーネーションのゲノム配列情報の中から、これまで明らかにした早晩性の制御に関係していると考えられるゲノム領域周辺の配列情報を取得した。その中から、更新したアノテーション情報を手掛かりに、開花制御に関連すると推定される4つの遺伝子を抽出した。そのうち、DcFT1と命名した遺伝子については、早生品種の生育時の発現上昇が晩生品種に比べて早いことを確認した。また、日長を延長した24時間日長の開花促進条件下では、日長時間に応答して発現量が早期に上昇することを明らかにした。その他、遺伝解析を行うための集団として、早生品種「カーネアイノウ1号」および種子系カーネーションの交雑後代を得て、F1実生を展開し、開花期を調査した。また、種子系カーネーションを用いた遺伝子組換えによる機能解析系を確立するため、カルスからの最適な再分化条件を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
早晩性に関連している候補領域の中から開花制御に関わると推定される候補遺伝子を抽出し、日長処理時の開花反応との関連を明らかにできたこと、種子系カーネーションを用いた機能解析系を実施するための基盤となるカルスからの最適な再分化条件を明らかにすることができたことから、おおむね順調に進展したと評価した。
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今後の研究の推進方策 |
染色体レベルのゲノム情報が相次いで公開されたことから、早晩性の異なる品種間のリーシーケンス情報等を活用した解析を進めるとともに、長日処理時の開花促進との関連を明らかにするために、日長処理条件ならびにサンプリング部位を拡大し、候補遺伝子の抽出を進める。
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