研究課題
基盤研究(C)
モモは、6月後半~9月前半の夏季数カ月が主な収穫シーズンであるが、一つの品種に着目すると、収穫期間は10日~2週間程度に過ぎない。このため、各品種にとり、シーズンのどの時期に収穫できるかは、大変重要な形質である。一方、各品種の収穫期を決める遺伝的要因は、果樹が実験材料として扱いにくいこともあって、理解が不十分である。これまでの多くの報告や日本品種を用いた我々の解析によれば、収穫期は多数の遺伝子が関係する量的形質であるものの、4番染色体に強い遺伝子座が認められる。本研究では、これらの知見をもとに、分子生物学やゲノム解析の手法を利用して、モモ果実成熟の分子機構を遺伝子レベルで解明することを目指す。