研究課題
基盤研究(C)
本応募は、植物由来の培養細胞を用い、細胞内の常温ガラス化を誘導する最適環境を明らかにすることで、従前の「超低温保存」に代わる「乾燥保存」の可能性を見出すことを目的とする。常温ガラス化転移の機序は、一部の微生物や極限環境生物を除き未だ不明な点が多い。応募者はこれまで、植物の超低温保存技術に関する研究に携わってきたが、最近、生細胞の常温ガラス化転移温度定量を可能とする機会を得た。本応募課題では、既存の超低温保存技術に、常温ガラス化転移過程を組み入れ、実用に耐える植物遺伝資源の乾燥保存を探索するものである。