研究課題
基盤研究(C)
キノコシロアリ類は、自ら栽培する担子菌(オオシロアリタケ)と共生している。両者はお互いになくては生存できない関係であるが、キノコシロアリの新しい女王や王が創設した巣(コロニー)でオオシロアリタケとの共生を開始するためには、コロニー創設後に外部から菌を取り込む必要がある。そのため、キノコシロアリの羽アリ(後の女王および王)の発生時期とオオシロアリタケの子実体(胞子生成器官)の発生時期がリンクしている必要がある。本研究ではフィールドでの生態調査と研究室内での行動実験、遺伝子解析を融合し、シロアリの社会行動による化学刺激とオオシロアリタケの子実体発生の関連を明らかにする。