研究開始時の研究の概要 |
海洋汚染で流出した微量元素、特に金属元素が生物の発生胚に与える影響を調べるため、レーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析装置(LA-ICP-MS/MS)を用いて、まずは、代表的な生物の胞胚期や原腸形成期をはじめとした発生段階における微量元素のマッピングを行い、動物門での比較や発生段階での共通性や差異などの基礎的知見を確立します。その上で、海水中に含まれる各種元素、特に汚染物質や富栄養化の指標として知られるCu, Zn, Cd, Pb, Pを添加した海水中で生物検定した試料を同装置で分析し、海洋環境中の微量有害元素が発生胚のどの組織や細胞に取り込まれるのかを明らかにします。
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