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デスティネーション特性から見た日本のガーデン観光の特性分析とDMO組織の高度化

研究課題

研究課題/領域番号 23K05285
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39070:ランドスケープ科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

田中 伸彦  東海大学, 観光学部, 教授 (70353761)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードガーデンツーリズム / 地方創生 / デスティネーションマネジメント / 造園 / 園芸 / DMO / 着地型観光 / ランドスケープ科学 / 観光 / デスティネーション・マネジメント / 地域計画
研究開始時の研究の概要

四季があり、自然豊かな日本には、各地に特徴ある日本庭園や洋風庭園、植物園や都市公園(以下「ガーデン」と総称)が多数存在している。つまり、日本では「ガーデン」を活用した観光振興の伸びしろが大きい一方で、国際的な観光ブランド力が確立されていない。
その背景を鑑み、本課題では、①「ガーデン」を国土スケールで捉えてブランド化し、観光振興するためには、どの様な課題があるのか、そして②「ガーデン」を活用した地域観光の運営主体となるDMOが機能するためにはどの様な条件が必要か、という2つの学術的な「問い」に対応した複数の分析を推進し、ガーデンツーリズムを振興するための研究を推進する。

研究実績の概要

本研究課題は、A.各地に散在する質の高い「ガーデン」を活用した観光振興を、日本全体で円滑に進めるために、ある地域の「ガーデン」が集団として持つ共通特性を国土スケールで分析・整理・類型化する研究を行い、インバウンド観光客の地方分散や、地方経済の活性化など、現代社会が抱える課題に対する解決策の一端をランドスケープ科学の立場から提言することと、B.「造園」と「園芸」そして「旅行」という3つの職能を連携させることで、DMO(Destination Management Organization)の高度化を図り、観光を通じた地方経済の活性化を地元主導で行うための知見を得ることを目的に実施しており、4年計画の初年度にあたる。なお、本研究課題では、各地に特徴ある日本庭園や洋風庭園、植物園や都市公園のことを総称して「ガーデン」と定義している。
2023年度は、1.デスティネーションとして集団的な地域的特性を持つ「ガーデン」の集積地域を特定する目的を達成するために、(公社)日本観光振興協会が公開している観光資源データベース(JAPAN 47 GO)を活用し、観光振興に活用可能な日本国内の「ガーデン」情報を悉皆的に抽出する作業に着手した。加えて、2.国土交通省の「ガーデンツーリズム事業(庭園間交流連携促進計画登録制度)」の運営団体を対象としたフィールド調査に着手した。2023年度は、2024年3月現在で17か所登録されているカーデンツーリズム登録地の中から、神奈川県の「湘南邸園文化ツーリズム」を中心的に採りあげ、公民連携やコロナ禍における対応や復興、地域や他の観光資源との連携などに関わるフィールド調査を実施し、全国のガーデンツーリズム登録地を対象とした調査におけるひな形を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、下記の大きく分けて2つの調査に着手した、
【1つ目の調査】デスティネーションとして集団的な地域的特性を持つ「ガーデン」の集積地域を特定する目的を達成するために、既存の観光資源データベースを活用し、観光振興に活用可能な日本国内の「ガーデン」情報を悉皆的に抽出する調査
本調査においては、(公社)日本観光振興協会が公開している観光資源データベース(JAPAN 47 GO)を活用した調査を実施している。同データベースは日本国内の約11万件の観光関連情報を集積している国内最大級のデータベースである。このデータベースを活用してキーワード検索を行い、2023年度のうちに東日本(関東以東)に存在する「ガーデン」の情報の抽出を終了した。2024年度以降に西日本のデータ抽出を完了し「ガーデン集積地」の特定作業を実施する予定である。この調査は概ね予定どおり進捗している。
【2つ目の調査】国土交通省の「ガーデンツーリズム事業(庭園間交流連携促進計画登録制度)」の運営団体を対象としたフィールド調査
2023年度は、2024年3月現在で17か所登録されているカーデンツーリズム登録地の中から、神奈川県の「湘南邸園文化ツーリズム」を中心に採りあげ、公民連携やコロナ禍における対応や復興、地元住民や他の観光資源との連携などに関わるフィールド予備調査を実施し、全国のガーデンツーリズム登録地を対象とした調査におけるひな形を検討した。本調査も、2023年度の当初はCOVID-19の影響が残り、フィールド調査の開始が若干遅れたものの、進捗状況に影響はなかった。
また成果の発表についても、2023年12月にニュージーランド・ダニーデンで開催された国際会議17th World Leisure Congressにおいて、国策としてのガーデンツーリズムの研究発表など、国内外で発表や文献刊行を行うことなどができた。

今後の研究の推進方策

2024年度以降は、
1.「デスティネーションとして集団的な地域的特性を持つ『ガーデン』の集積地域を特定する目的を達成するために、既存の観光資源データベースを活用し、観光振興に活用可能な日本国内の『ガーデン』情報を悉皆的に抽出する調査」
においては、昨年度に引き続き、(公社)日本観光振興協会が公開している観光資源データベース(JAPAN 47 GO)を活用し、西日本の「ガーデン」に係るデータ抽出を完了し、「ガーデン集積地」の特定作業を実施する予定である。そして、国土交通省の「ガーデンツーリズム」登録地以外で「ガーデン」観光資源が集積している地域に対するケーススタディに着手する予定である。

2.「国土交通省の『ガーデンツーリズム事業』の運営団体を対象としたフィールド調査」
については、2023年度の「湘南邸園文化ツーリズム」におけるフィールド予備調査の結果を踏まえて、全国の登録地の調査に着手する予定である。このフィールド調査は2026年度まで継続実施する予定となっている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2027 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 地方における観光目的地と宿泊地の集積状況の地理的対応関係の検討2023

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Nobuhiko、Kajita Yoshitaka、Hirasawa Takayuki、Takahashi Misato、Shimoda Kotaro、Nakamura Rintaro
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 22 号: 2 ページ: 245-249

    • DOI

      10.11361/reportscpij.22.2_245

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2023-09-07
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] A Study of “the Garden Tourism Plan Registration System” in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      TANAKA Nobuhiko
    • 学会等名
      17th World Leisure Congress 11th-15th December 2023 Dunedin, New Zealand
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] General Session 6 Provisioning Convenor2023

    • 著者名/発表者名
      TANAKA Nobuhiko
    • 学会等名
      17th World Leisure Congress 11th-15th December 2023 Dunedin, New Zealand
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] レジャー・レクリエーションと自然環境2023

    • 著者名/発表者名
      田中伸彦
    • 学会等名
      第53回日本レジャー・レクリエーション学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 国立公園における持続可能な観光地管理と環境保全についての一考察 ー箱根におけるシカ対策の現状と課題-2023

    • 著者名/発表者名
      秦林星, 田中伸彦
    • 学会等名
      第53回日本レジャー・レクリエーション学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 使用価値/交換価値の考え方 教育/環境文脈における森林利活用の事例2023

    • 著者名/発表者名
      田中伸彦
    • 学会等名
      岡山県地域課題解決支援プロジェクト(美しい森の利用促進)に係る協議会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 国土交通省 令和5年度 専門課程 公園・緑化研修テキスト 「観光振興とランドスケープ 」2027

    • 著者名/発表者名
      田中伸彦
    • 総ページ数
      37
    • 出版者
      国土交通省 国土交通大学校
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「森林環境2024」 特集 人新世の生物多様性2024

    • 著者名/発表者名
      森林環境研究会(青木謙治・一ノ瀬友博・井上真・鎌田磨人・黒沢大陸・酒井章子・田中俊徳・田中伸彦・野上隆生・則定真利子・原田一宏)編
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      森林文化協会
    • ISBN
      9784998087199
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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