研究課題
基盤研究(C)
送粉サービスの恩恵は全球作物生産額の約10%にも相当すると推定され、サービス提供生物の保全と持続的な利用が求められている。訪花昆虫の種類や行動は農地内の管理状況だけでなく周辺土地利用の影響を受けて空間的に不均質であることが知られており、局所気象により訪花昆虫の活動は時間的にも恒常的ではない。訪花昆虫の保全と利用を図るには、訪花活動を時間的に細かく、農地内を広くモニタリングし、農地および周辺の景観管理を検討することが不可欠である。本研究は、訪花昆虫の羽ばたきを捉えて即時解析する画期的なシステムを開発し、訪花昆虫の種類と活動数を把握するモニタリング手法に発展させる。