研究課題/領域番号 |
23K05307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
小笠 真由美 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10646160)
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研究分担者 |
三木 直子 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (30379721)
山下 直子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70353901)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 潜伏芽 / 養分動態 / 萌芽枝 |
研究開始時の研究の概要 |
萌芽更新は樹木において重要な繁殖様式であり、国内でも薪炭林のように古くから広葉樹林で利用されてきた更新技術であるが、樹木の萌芽更新の実現可能性を規定する要因は不明である。本研究では、X線CTを用いて萌芽枝の起源である潜伏芽の発生消長を解析するとともに、発芽後の萌芽枝の高い成長を裏付ける生理機能および形態特性を明らかにすることにより、芽と枝の成り立ちの双方から萌芽再生メカニズムを解明し、萌芽更新の実現可能性の評価に挑む。
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研究実績の概要 |
本研究は、萌芽枝発芽前の“芽”と発芽後の“枝”の成り立ちに着目し、潜伏芽の発生消長を解析し、潜在的な萌芽更新の実現可能性を種間、および種内で比較検討するとともに、萌芽枝特有の生理機能・形態が高い成長速度を支持しているかどうかを検証することにより、樹木の萌芽再生メカニズムから萌芽更新の実現可能性を説明することを目的とした。 潜伏芽の調査では、コナラおよびアベマキを対象に地上部の伐採後の切り株および伐採しなかった母樹の同部位(切り株に相当する部位)を採取した。サンプルを乾燥させた後、マイクロフォーカスX線CTを用いて断層画像を取得した。 両樹種で母樹および伐採後の切り株でフェノロジーを調査したところ、コナラでは切り株からの潜伏芽の開芽が母樹の開芽よりも1週間遅れたのに対し、アベマキでは母樹と切り株で開芽のタイミングが同調した。一部の個体では夏に最大光合成速度を測定するとともに、養分分析のために季節ごとに掘り取りを行った。 また、更新環境として重要である光条件に対する機能形質の種特異性を明らかにするため、異なる光条件下で育苗したコナラおよびアベマキを対象に、光合成特性や水利用効率等の葉の生理機能や養分状態、形態の測定を行った。その結果、アベマキは光環境に応じて葉の生理機能と形態の両方が変化するのに対し、コナラは葉の形態のみが変化することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、初年度に潜伏芽を解析するためのサンプルの採取とX線CTの撮像を完了するとともに、萌芽枝および母樹の萌芽更新調査および生理機能測定を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、計画通り、CT画像から潜伏芽の調査を行うための解析法を確立するとともに、萌芽枝の生理機能特性の測定を継続・解析する。
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