配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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研究実績の概要 |
樹木細胞の発生を司る形成層細胞の分裂は, 並層分裂および垂層分裂に分類される. 前者が2次木部および師部細胞を形成するのに対し, 後者は円周方向に沿って形成層細胞数を増加させ, 形成層そのものや樹幹部の円周拡大を可能としている. 針葉樹の垂層分裂について、板目連続切片を用いたBannanの一連の報告により, その詳細な分裂様式が明らかとなっている. 本年は, 木口断面画像に対して、最新の画像解析手法をもちいることで, 針葉樹における形成層細胞の垂層分裂履歴をより、効率的かつ定量的に追跡することを目的とした. 対象には針葉樹材のスギ (Cryptomeria japonica) を選定し, 個々の放射列や放射柔細胞を追跡することで, 材全周に渡る垂層分裂の凡その発生位置や頻度の定量評価を実施した. 蛍光顕微鏡画像約700枚を結合し,切片全領域を含む1枚の画像 (26,976×25,632 pixels) とした. 当該画像に対し細胞毎セグメンテーションを適用することで,仮道管, 軸方向柔細胞, 放射柔細胞の細胞境界予測を行った. モデルアーキテクチャには, U-Netを使用し, 予測結果の一部は手動修正を施した. 髄を除く2年輪分 を対象に, 近似最近傍探索と細胞形状類似度指標を利用した放射細胞列抽出アルゴリズムを放射状配列の細胞画像に応用することで, 枝材木部全周に渡って放射列の抽出を実施した. 上記結果をもとに, 垂層分裂のタイミングと頻度の定量を行った.
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