研究課題
基盤研究(C)
化石資源依存型社会からの脱却が求められており、木質材料中に利用される石油資源由来の合成接着剤の使用の低減もしくは天然系接着剤への転換には、『既存の接着を超える技術革新』が必要である。既存の物理的接着機構とは異なる共有結合の結合力に着目し、強固な接着力の発現を試みる。本研究では、これまでにない化学結合型接着機構を利用した木材接着技術開発の基礎研究に取り組む。具体的には、木材表面間を複数の反応性官能基を持つ低分子化合物でつなぎ、木材を接着し、その接着状態と接着性能の相関を明らかにすることで、既存の物理的接着を超える化学結合型木材接着技術の基礎の開拓を試みる。