研究課題
基盤研究(C)
海洋酸性化と地球温暖化の貝類養殖に対する複合リスクが今後、日本沿岸のどこで、いつ、どのように現れるかという、貝類養殖が実際に対策を講じる上で必要な予測はこれまでに殆ど実施されていない。本課題研究では、漁区レベルでの対策立案を可能にする高時空間解像度海洋物理・生物化学統合モデリングを行い、将来、酸性化・温暖化複合影響が貝類養殖にとって「危険水準」に達する海域と時期、及び温暖化に伴い将来貝類養殖が可能になる海域と時期を、CO2排出シナリオ毎に予測する。そして、本研究で得られる知見に基づき、貝類幼生の採苗場所・時期、種苗生産方法の変更等、具体的な酸性化・温暖化適応策を海域毎に提示する。