研究課題
基盤研究(C)
潮間帯に生息する二枚貝類は干潮時には干出の影響を受け、環境水は塩分変化が大きい汽水域でもあるため、気候変動の影響を受けやすい。また、初夏から秋は異常気象が発生しやすく、その時期は二枚貝類も性成熟して放卵放精する時期でもあり、貝自身も体力が疲弊している。このため、二枚貝類の大量死は高水温、低塩分、再生産による疲弊と言った複合要因により発生していることが示唆される。本研究ではそれらの要因がどの様に二枚貝類に対して複合的に影響を及ぼしているかを明らかにするため、種々の環境条件や生理条件を飼育実験で再現し、二枚貝の生死評価と併せて生残個体に対する種々の生理評価により複合影響の実態解明を目指す。