研究課題
基盤研究(C)
イカナゴ属魚類は沿岸生態学的も水産資源的にも重要な魚類である.一方,全国的に資源量が激減しており,禁漁措置などさまざまな対策が行われているものの回復するに至っていない.夏季の高水温期にみられる休眠行動(夏眠)がイカナゴ再生産の鍵となるが,天然魚ではその時期についての情報を得ることは難しい.本研究では,3種類の耳石のうちの礫石に着目し,イカナゴの夏眠の”時期”を明らかにすることを目的とし,(1)礫石による長期間にわたる日齢解析法,(2)夏眠期を特定するための手法,を確立する.