研究課題
基盤研究(C)
本研究では、電子遷移(蛍光計測)と振動遷移(ラマン分光計測)の複合評価によるノリの生育診断法を開発することを目的としている。電子遷移計測は、電子エネルギー準位間の遷移の過程を計測しており、光合成活性の評価として有効である。一方、振動遷移計測は分子振動準位間の遷移の過程を計測しており、分子構造の情報が豊富であり、成分の濃度に敏感である。電子遷移計測と振動遷移計測を同時に行うことができると光合成色素濃度と光合成活性の関係が明らかになるとともに、ノリの劣化初期の診断などに有効な感度の高い診断が可能になると考えられる。