研究課題
基盤研究(C)
これまでに我々は,トラフグの肝臓によるフグ毒の取り込み速度がトランスポーターによる担体輸送の特徴を示すことを明らかにしたが,「フグ毒トランスポーター」の特定には至っていない。そこで本研究では,性成熟期にフグ肝臓の毒量が低下して卵巣の毒量が増加する天然フグでの現象に着目し,トラフグ肝臓組織スライスを性成熟関連ホルモンで刺激して発現変動する遺伝子を次世代シーケンスで解析することにより,フグ毒をトラフグの肝臓内外へ輸送する取り込み型と排泄型のトランスポーターを特定し,肝臓におけるフグ毒の蓄積と排泄の制御機構を明らかにする。