研究課題/領域番号 |
23K05405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
杉田 直樹 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (40594487)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 産直EC / 計量テキスト分析 / COVID-19 / 農業経営 / 消費者 / Twitter / 農産物マーケティング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、以下の2つである。1つ目は、コロナ禍の前後で、生産者と消費者の産直ECに対する態度や評価がどのように変化したのかを明らかにすること。2つ目は、生産者と消費者の両者の間に、産直ECに対する態度や評価にどのような違いがあるのかを明らかにすることである。本研究は、この課題を明らかにするため、Tweetのテキスト分析およびセンチメント分析により接近する。本研究の結果から、「エシカル消費」における消費者意識や、生産者の受容態度が明らかになることで、今後の持続可能な社会の実現に向けた示唆を得ることが期待できる。
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研究実績の概要 |
COVID-19の発生は、世界的に大きな影響を与えた。これは日本の農産物流通システムにも影響を与え、レストラン業界の売上が大幅に減少した。一方で、Eコマースでの農産物の販売は増加した。COVID-19の影響を食品や農業に及ぼす研究は多く、その中には重要な数量的変化を分析するものもある。また、一部の研究は質的な影響に焦点を当てている。しかし、COVID-19が産直ECを通じた農産物に対する消費者と生産者の認識に与える影響はまだ明らかでない。消費者と生産者の認識のズレは、いくつかの市場問題を引き起こすことが知られている。 この研究は、Twitter(現X)データの計量テキスト分析を通じて、日本における農産物の産直ECに対するCOVID-19の質的な影響を明らかにし、認識上のギャップを特定することを目的とした。Twitterデータは、アクティブユーザーが多いため、消費者や農家を含む人々の行動や感情に関する豊富で有用な情報を提供する。消費者と生産者の産直ECへの反応の違いが、産直EC市場の発展と拡大を妨げる可能性がある。COVID-19が産直ECに及ぼす質的な変化の程度はまだ明確でない。したがって、この研究の目的は次の2つの研究問題に答えた:(1)COVID-19パンデミック中の産直ECの消費者と生産者の反応にはどのような違いがあるか?、および(2)COVID-19の前後での産直ECに関する行動や感情の違いは何か? COVID-19以前はニッチなオーガニック市場であったが、COVID-19期間中に多くの生産者や消費者が直接Eコマースを利用しようとした。生産者は、産直ECを通じて自身の製品を宣伝し、販売したり、人々にサポートを求めた。一方で、消費者は緊急事態宣言中に増加し、農家を直接支援するために購入意欲が高まり、無料の配送やプレゼントに魅力を感じていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初計画していた計量テキスト分析を終え、学会報告ならびに報告論文の出版まで完了させられた。今後は、研究内容をより深化・発展させるための期間とする予定であり、当初の計画以上に進展したと評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
入手済みのデータのより高度な分析などを検討し、研究・分析の深化・発展を模索する。
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