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ソーシャルラーニングとしてのRegenerative agricultureの普及プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K05421
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分41020:農業社会構造関連
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 国之  北海道大学, 農学研究院, 准教授 (10451410)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードリジェネラティブ農業 / リジェネレイティブ農業 / ソーシャルラーニング
研究開始時の研究の概要

農業が環境・土壌に与える負荷、特に大規模で資本集約的な農業経営による環境負荷は大きな課題となっている。また、大規模な農業を支えている化学合成農薬や化学肥料、さらには燃料などの近年の価格高騰は、そうした農業経営にも大きな影響を与えている。
そうした中で近年実践、及び研究から注目されているのがregenerative agricultureと呼ばれる農業のやり方である。本研究は、先進国の資本集約的な農業経営においてRAへの農法転換が進んでいる過程をソーシャルラーニングとして捉えて分析を行う。

研究実績の概要

課題1 RAへの転換プロセスにおける農業者等による学習・ネットワークの役割の役割について、および、課題2 RAへの転換プロセスにおける農業経営の適応過程に関する研究について、アメリカにおいてNoble Research Institute, Texas A&M大学、および農業者6件の調査を実施した。調査内容は農業経営調査によって、以下の点を明らかにする。
慣行農法からの転換の契機、RAに取り組む目的、経営転換のプロセス(技術導入および経営内部での調整)、成果の推移について行った。結果として、慣行農法からの転換において、直接的な契機には違いが見られたとしても、「土壌を健康にする」ということを中心的な目的としていることが明らかとなった。
そして、土壌を健康にする、ための原則を、各自の経営の置かれている状況に応じてやり方を変更させている。そのやり方自体についても、土壌の変化、土壌に対する認識の変化に応じて、継続的に変化するプロセスである。土壌の認識については、土壌を「単なる媒介」や「物理性・化学性」というしてんからみてきたものが、「生物性」「生き物の世界」という認識に変化している点が明らかとなった。そのなかで、自らの土壌に対する認識が変化するいくつかの「気づきの瞬間」を経験することで、「考え方」「マインドセット」が変化してることが明らかとなった。そうした、気づきやマインドセットの変化において、農業者による学習ネットワークが重要な役割を果たしていることがあきらかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り、初年度に計画をしていたアメリカでの研究機関、ネットワーク組織、農業者の調査を実施できたため。

今後の研究の推進方策

2024年度は、イギリスにおける農業者のネットワーク及び農業経営の調査を予定している。イギリスの事例については、現地コーディネーターの協力のもとで調査設計を行う。調査対象については、農業者ネットワークとしてより適切だと判断し、Green Farm Collectiveに調査を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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