研究課題
基盤研究(C)
植物の根は、地上部の自立を支えるとともに土壌からの養水分の吸収に機能するため、植物体の生育に重要である。重力屈性や水分屈性などの屈性は根の伸長方向を制御し、土壌中での根系の形成に機能する。特に根の重力屈性は、根を地中深くまで侵入させるため、重要であると考えられる。これまでに申請者は、シロイヌナズナの217種の自然変異体の水分屈性を解析し、水分屈性の発現に比べて根の重力屈性が強く発現する自然変異体を見出した。本研究では、これらの自然変異体の根の重力屈性の発現を促進する遺伝子を同定し、その遺伝子が根の重力屈性や水分屈性の発現、根系形成と生産性に果たす役割を明らかにする。