研究課題
基盤研究(C)
木質系有機物を施用して耕地土壌中の腐生菌(植物遺体などの有機物を分解する微生物)が増えると、土壌の団粒化の促進、炭素貯留の増加そして病害抑制など、作物栽培を行う上で様々な効果があることがわかってきている。実際に、日本、フランス、アメリカ、ブラジル等の農家が、木質系有機物を耕地に大量に投入して栽培する農法をそれぞれ独自に開発し、栽培を行なっている。しかし「木質系有機物を施用し腐生菌を増やして栽培する」という栽培技術そのものについての有効性の検証は行われていない。そこで、本研究では土壌の微生物解析から野菜の品質までさまざまな項目を網羅的に複数の圃場で解析し、その効果やメカニズムの検証を行う。