研究課題
基盤研究(C)
キチンは自然界に豊富に存在する多糖であり、その分解産物であるオリゴ糖には多種の機能性が認められている。しかしながら、キチンは非常に難分解性であり、分解過程を制御することは難しく、利用は限定的でもある。申請者らはキチン分解に優れたPaenibacillus 属細菌 (P. FPU-7) を見出した。本研究では、細菌による多糖分解の制御を目指して、(1) キチンオリゴ糖を認識し、細胞内へ取り込むタンパク質複合体の機能を解析し、(2) それらのタンパク質や酵素の発現を制御する機構を解析する。そして、これらの研究を基盤として、キチンのみならず未利用資源となっている多糖の利用拡大に資する。