研究課題
基盤研究(C)
食品廃棄物、特に植物系廃棄物に含まれる有用成分の抽出技術の開発が世界的に検討されている。イオン液体や深共晶溶媒のような新しい抽出溶媒が報告される中、申請者は最近、人体に無害なベタイン誘導体を含む水溶液が疎水性物質の水への飽和溶解度を最大数百万倍に上昇させることを発見した。本研究では、このベタイン誘導体水溶液を用い、様々な食品廃棄物からの有用成分の抽出実験と、溶液物性解析やコンピュータシミュレーションを用いたベタイン誘導体の水和構造及び疎水性物質の溶解機構の解明を並行して行い、イオン液体や深共晶溶媒に代わる新しい抽出溶媒としての可能性について検討を行う。