研究課題
基盤研究(C)
ニワトリは正常なヒトやその他家畜と比較しておよそ 3~5倍高い血糖値を示す。グルコースはタンパク質と非酵素的に結合し、最終的に終末糖化産物(AGEs)を形成する。AGEs は、(1)インスリン抵抗性、(2)酸化ストレスおよび(3)筋分化阻害を引き起こすことから、ニワトリの生産性を低下させる恐れがある。しかしながら、 ニワトリにおける AGEs の研究は進んでおらず、生体内濃度も不明である。本研究では、AGEs の多様な分子種を区別してニワトリ生体内のAGEs濃度を定量することに加え、それらがニワトリ骨格筋に与える影響を明らかにすることで、ニワトリの産肉性向上を目指す新規のアプローチを提示する。