研究課題
基盤研究(C)
牛の乳房炎は、乳牛の疾患の中で酪農家に対して最も甚大な損失を与えている疾病である。乳牛の乳頭管はケラチンプラグにより塞がれ乳房炎の原因となる細菌が乳房に進入することを防いでいる。本研究は、乾乳期における乳房炎発生を予防すべく、非侵襲的な超音波画像診断装置を用いて乳頭管のケラチンプラグの形成状態の解明を試みるものである。この研究成果により、乾乳期乳房炎の予防のために、むやみに抗菌剤を使用することなく、ケラチンプラグの形成時期に応じて乳頭シールを使用することができ、その結果、良好な乳生産の維持および耐性菌対策に資するものと考える。