研究課題
基盤研究(C)
出生前後の体内環境は、動物の健康のみならず、家畜生産を左右する重要な要因であり、この時期の効率的な飼養管理法を構築することは持続可能な家畜生産の観点からも重要となる。これまでに、ポリアミンの1種であるカダベリンは初生期のエネルギー代謝効率を改善する有用な生理活性物質であることが示唆されているものの、その制御機構や細胞内応答に関するメカニズムについては十分に理解されていない。そこで、本研究では孵化前後のカダべリンシグナルが代謝制御の核となる脳と膵臓機能に及ぼす影響に着目して解析し、家禽生産のための栄養コントロール法の可能性について検討する。