研究課題
基盤研究(C)
生殖器、発情周期、臨床徴候に異常を認めないが、人工授精(AI)を3回以上施しても受胎しないリピートブリーダーを含む「長期不受胎牛」の生理学的要因は多岐にわたるが、子宮内膜機能の変化に伴う「子宮内環境の異常」が大きく関与している。本研究は、血管新生抑制因子である「トロンボスポンジン(TSP)」に着目し、ウシの長期不受胎に伴う子宮内膜機能の改変機序における機能調節因子としてのTSPの関与を明らかにすることを目的とする。TSPに制御される子宮内膜機能改変と受胎性低下との因果関係の解明に加え、長期不受胎化の予測指標としてのTSPの有用性を組織培養系やウシ生体を用いて包括的に検証する。