研究課題
基盤研究(C)
現在、肉用鶏においては脚弱が、卵用鶏においては破卵が頻発し、養鶏産業に多大な損失をもたらしている。これらは、成長期において十分な骨量や骨密度を有した骨格が構築されないため、急速な体重増加や高い産卵性に耐え切れず発症する。したがって、脚弱や破卵を防止するには、強健な骨格を構築することが不可欠である。本研究では、発育の異なる肉用鶏と卵用鶏の骨ならびに筋より分泌される細胞外小胞を単離して同定し、そのクロストーク機構を明らかにする。また、本研究で機能を解明した細胞外小胞を用いて、鶏胚や成体の強健な骨格の構築を試み、脚弱の防止や卵殻質の改善を図る。