研究課題/領域番号 |
23K05522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高橋 秀之 九州大学, 農学研究院, 准教授 (60549872)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 黒毛和種 / 初乳 / 黒毛和種牛 |
研究開始時の研究の概要 |
黒毛和牛生産は、穀物飼料の90%以上を輸入に依存している。しかし、世界情勢の不安定化により穀物飼料価格は高騰し、食肉需要の高まりにより穀物飼料の供給不足が危惧されている。したがって、持続可能な黒毛和牛生産を行うためには、少ない穀物飼料で大きく育てる「飼料効率」を考慮した管理が必須である。そこで、本研究では、ラクトクラインプログラミングに着目し、初乳の構成成分が仔牛の糖代謝に与える影響を明らかにし、黒毛和牛生産現場に応用可能な基礎的知見を得ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では供試動物として、黒毛和種繁殖牛を15頭の供試を終えてた。分娩予定前60日の飼養条件、給与量、血中生化学成分(インスリンや血糖値など)を定期的に採材、解析を行っている。試験開始後40日目に繁殖牛へ糖負荷試験およびインスリン負荷試験を行い、血漿インスリンおよび血糖値などを解析し、繁殖牛のインスリン分泌能およびインスリン感受性を調査している。また、出生直後(初乳摂取前)の仔牛では、採血を行い血中生化学成分の解析を行っている。採血後は、初乳を1日齢まで哺乳させ、2から3日齢は市販初乳を哺乳させている。さらに、生後4日齢、90日齢および180日齢に糖負荷試験およびインスリン負荷試験を行い、仔牛の糖取り込み能およびインスリン感受性の調査を行っている。その結果、試験区間で血液成分に変化が出る傾向が認められている。今後は頭数を増やし、仔牛に対する初乳の効果を明確にしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本試験を遂行するためには繁殖メス牛の出産が欠かせないが、予定通りに出産が進んでいる。また、解析なども順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
オス精液を使用し、オスの仔牛を出産させることで効率的に研究を進める。また、採血やっ筋採取が終わったら迅速に解析を進めていく。
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