• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

牛乳・牛肉が有する機能性の追究:プリスタン酸による免疫調節作用の全容解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K05525
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42010:動物生産科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

仲西 友紀  宮崎大学, 農学部, 准教授 (20717889)

研究分担者 菅本 和寛  宮崎大学, 工学部, 准教授 (10274771)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードプリスタン酸 / 免疫調節作用
研究開始時の研究の概要

プリスタン酸は牛乳や牛肉に含まれる分岐鎖脂肪酸であり、畜産物に含まれる新規機能性脂質として近年注目を集めている。本研究ではプリスタン酸の免疫調節作用に着目し、その全容解明を目指す。具体的な目標は、1)プリスタン酸が作用する免疫細胞の種類とその作用メカニズムを明らかにする,2)免疫疾患の動物モデルを用いて有効性を実証する,の2点である。また、牛乳・牛肉中のプリスタン酸に2つの異性体(R体とS体)があることを考慮し、両者の免疫調節を別々に調べる。プリスタン酸の免疫調節作用を明確化し、また牛乳・牛肉中に増強すべき異性体がR体とS体のうち、どちらなのかを明らかにすることが、本研究の目的である。

研究実績の概要

プリスタン酸は牛乳や牛肉に含まれる分岐鎖脂肪酸であり、畜産物に含まれる新規機能性脂質として近年注目を集めている。本研究ではプリスタン酸の免疫調節作用に着目し、その全容解明を目指す。具体的な目標は、1)プリスタン酸が作用する免疫細胞の種類とその作用メカニズムを明らかにする,2)免疫疾患の動物モデルを用いて有効性を実証する,の2点である。また、牛乳・牛肉中のプリスタン酸に2つの異性体(R体とS体)があることを考慮し、両者の免疫調節を別々に調べる。プリスタン酸の免疫調節作用を明確化し、また牛乳・牛肉中に増強すべき異性体がR体とS体のうち、どちらなのかを明らかにすることが、本研究の目的である。
R5年度はまず、R体とS体のジアステレオ混合物の合成を試みた。2E, 7R, 11R-フィトールを3RS, 7R, 11R-ジヒドロフィトールに還元し,更に,超原子価ヨウ素を用いた減炭素反応でプリスタン酸のジアステレオ混合物を取得した。また、プリスタン酸の機能性評価を開始した。具体的には、マウスの脾臓細胞をR体とS体のジアステレオ混合物の存在下で培養し、phytohemagglutininで刺激することでT細胞系サイトカインの産生を促した。その後、インターフェロン(IFN)-γやインターロイキン(IL)-17などのサイトカインの産生量を定量的PCR法で測定した。
R体とS体のジアステレオ混合物の合成に成功した。また、R体とS体のジアステレオ混合物を用いた機能性評価によって、プリスタン酸がIFN-γやIL-17の産生を抑制することが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

プリスタン酸が(IFN)-γやインターロイキン(IL)-17などのサイトカインの遺伝子発現を抑制することを定量的PCR法で明らかにしたが、この作用をタンパク質レベル(ELISA)で確認するには至らなかった。また、プリスタン酸の免疫調節作用のメカニズムの解明にも取り組んだが、明確な結果は得られておらず、R体とS体の異性体別評価も十分には進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

R体とS体と異性体別評価を進め、免疫調節作用のメカニズム解明にも取り組む。また、細胞培養レベルでの作用検討に加えて、動物個体レベルでの作用の調査に着手する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi