研究課題
基盤研究(C)
犬前立腺癌は既存の治療法に対する有効性が乏しく、癌発症から浸潤・転移へと早期に病態が進行する悪性腫瘍である。近年、犬前立腺癌のドライバー変異としてBRAF V595E変異が見出され、BRAF阻害剤が抗腫瘍効果を発揮する可能性がある。一方、BRAF V595E変異陰性犬前立腺癌の分子病態機構の詳細は不明であり確立された治療法がない。本研究では、チロシンキナーゼのリン酸化シグナル伝達経路の網羅的解析、低分子化合物スクリーニング、および関連分子の発現解析を通じて、BRAF V595E変異陰性前立腺癌におけるドライバー分子の同定、癌発症・病態形成機構の解明、および有効な新規治療法の確立を目指す。