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僧帽弁形成術の予後を左右する残存肺高血圧症の発生を肺動脈内血流から予測する

研究課題

研究課題/領域番号 23K05548
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中村 健介  北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (80625898)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード肺高血圧症 / 渦流 / Blood Speckle Imaging / 僧帽弁 / 肺高血圧 / 手術
研究開始時の研究の概要

僧帽弁閉鎖不全症は犬で最も多い心疾患であるが、手術により根治を目指せる時代がやってきた。しかしながら、術後にも本疾患の重大な合併症である肺高血圧症が残存してしまう症例が一定数いることが課題である。本研究では、その術後肺高血圧の残存を、血球の軌跡を可視化することで詳細に血流の異常を検出できる事が期待される新たな心エコー検査技術を駆使して、術前に発症を予測する方法を確立することで、より適切に手術適応症例を選択することを目指す。

研究実績の概要

本研究の初年度である2023年度は、Blood Speckle Imagingがそもそも犬において利用可能であるのかを正常な犬を用いて検証した。その結果、人で用いられている条件からの変更が必要なものの、概ね問題なく肺動脈内の血流を評価することが可能であることが明らかとなった。
続いて臨床研究について、研究期間中に10例の僧帽弁逆流症例に対して僧帽弁形成術を実施した。そのうち1例では術後早期に発症した悪性腫瘍のため充分なフォローアップができず、9例を本研究の対象とした。9例中、術後肺高血圧症を発症したのは1例のみであり、人の患者において報告されている術後肺高血圧症発生率約50%を大きく下回るものであった。そのため、現状では術後肺高血圧症の発症リスク因子を評価することは不可能であるが、本研究で最も着目しているBlood Speckle Imagingを用いた肺動脈内渦流の評価については、当該症例において術前後ともに異常が認められており、本手法の有用性が伺える結果が得られたと考えている。また、術前から肺高血圧症を有していたのは約半数の4例であったが、いずれの症例においても同様にBlood Speckle Imagingによって異常な肺動脈内渦流が確認され、本手法が肺高血圧症診断の簡便で有用な診断方法となりうる可能性が考えられている。
なお、肺高血圧症モデル動物を用いた実験的な検討については、他研究との兼ね合いから実施できておらず、次年度以降に実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

術後肺高血圧症の発生が当初予想よりも少ないため。

今後の研究の推進方策

引き続き症例の集積を進めるとともに、肺高血圧症モデルでの検討を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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