研究課題
基盤研究(C)
最近、新型コロナウイルスが野生オジロジカに伝播・定着しつつある証拠が北米で示された。このようなヒトの病原体が動物に伝播する「Reverse Zoonosis」が起こり続けた場合、特定の動物が新たな自然宿主(自然界で病原体を維持する動物)となる懸念がある。どのような動物が新型コロナウイルスの自然宿主となり得るか知ることは、感染対策を講じる上で極めて重要な情報となるものの、日本の野生動物における新型コロナウイルスの保有状況については一切情報がない。本研究では、野生動物を対象とした新型コロナウイルスの感染実態調査を通じ、どのような動物が公衆衛生上のリスクとなり得るのか明らかにする。