研究課題/領域番号 |
23K05569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
遠藤 能史 鳥取大学, 農学部, 准教授 (10551666)
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研究分担者 |
佐伯 亘平 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (30769005)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 犬悪性黒色腫 / 染色体不安定性 / 転移 / 悪性黒色腫 / 犬 / がん不均一性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではイヌ悪性黒色腫の早期転移能獲得に染色体不安定による染色体の数的および構造変化が与える影響を明らかにすることを目的として、イヌ悪性黒色腫細胞株の異種移植モデルを用いて解析する。細胞株の染色体不安定性と転移能の関連性、原発病巣と転移病巣での染色体の数的および構造的変化の特定、変化した染色体領域に存在する転移関連因子の特定により明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、染色体不安定性により生じる染色体の数的もしくは構造的変化がもたらすゲノムの変化が犬悪性黒色腫の転移に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。そのため、まず犬悪性黒色腫細胞株の染色体不安定性を調べ、さらに染色体不安定性を有する細胞株によるヌードマウスを用いた異種移植モデルを作成し、原発巣(移植部位)と転移病巣を比較してゲノム変化を明らかにし、染色体不安定性との関連性を調査する。 本年度は、犬悪性黒色腫細胞株19株における染色体不安定性を調べるためにPI染色によるDNA量をフローサイトメーターにて、染色体数をmetaphase spread karyotypingにて、分裂期染色体の異常分配の頻度をDAPI染色による核染色とαチューブリンの免疫染色にて確認した。その結果、複数の細胞株で分裂期の異常な染色体分配によるDNA量の異常や染色体数の異常が示された。次に、染色体不安定性を示す細胞株を用いて転移モデルを作成するため、ヌードマウスの皮下に異種移植を実施した。染色体不安定性細胞株の多くで移植後、生着が認められた。しかしながら、その生着には時間を有し、さらに移植部位の病巣の大きさがエンドポイントに到達しても肺などへの遠隔転移病巣は非常に小さくかつ少なく、移植部位と転移病巣とのゲノムの変化を調べるに十分な材料を回収することができなかった。そのため、研究に必要な転移病巣を得るには免疫不全モデルの変更や、肺転移病巣が増加増大するよう異種移植モデルの作成方法の変更の必要があると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
染色体不安定性細胞株の異種移植後の生着および転移に時間が必要であることからその後のゲノム解析に必要な細胞・組織検体の採材に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、ヌードマウスを用いたモデルにて研究を遂行するが、状況に応じて、さらなる重度複合免疫不全マウス(SCIDマウス)を用いて研究することも視野に入れて研究を進める。
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