研究課題
基盤研究(C)
本研究では犬リンパ腫に対するL-アスパラギナーゼ耐性機構を明らかにするとともに,ロムスチンを併用することで得られるL-アスパラギナーゼ耐性克服機構を証明する。加えて犬のリンパ腫のみならず,犬のその他の腫瘍,さらにはヒトの様々な腫瘍の抗がん剤耐性克服にも応用の可能性がある新たな抗がん剤の相互作用の検討も行う。ヒトのリンパ腫の治療は骨髄移植,抗体療法,CAR-T療法などで行われるが,これらは非常に高額または実施できる施設が限られている。対して抗がん剤治療は安価でかつ多くの施設で実施可能であることから,本研究で得られる成果は犬のリンパ腫治療に対して世界的に広く用いられることが期待される。